愛すべき1950年製フォード・ビジネスクーペ。焼き付いたフラットヘッドV8モーター修理の模様を、DVD1号シンズコラムトーキングに収録した。
がしかし、以来半年(いつものわるい放置癖が出て)修理の終わったエンジンは世田谷湯川モータースに置き去りのまま。ようやく重い腰を上げて続きに取りかかった。
取り替えたクランクにプーリーが合わない。放置の発端となったトラブルは解決したものの、今度はウオーターポンプのプーリーがクランクプーリーと合わない。
すこし水もれも発生していることだし、と新しいウオーターポンプをメールオーダーした。1週間もすれば届くだろう。
1950年と言えばハーレーならパンヘッド初期。さすがにハーレーほどとはいかないまでも、フォードはあらかたのパーツなら手に入る。
2冊のパーツカタログが手元にある。
USA PARTS SUPPLY Ltdは1949−72フォード用で全104頁。
MAC'S ANTIQUE AUTO PARTSは1949−59フォード&マーキュリー用で全326頁。
どちらも白黒のみの安い製本、でも眺めているだけで飽きない。
で、パーツの値段もすこぶる安い。V-twinみたいなものだ。



今回MAC'Sにオーダーしたウオーターポンプは左右それぞれ各96$。鋳物ボディにシャフトやプーリーが組まれた1つ3キロほどの代物。これにイカレたままだった水温計のセンサー47ドルを加えて、たぶん送料は5000円くらいじゃなかろうか。計3万と数千円。嗚呼これがアメリカの乗り物趣味者=モーターヘッドの現実だ。1950年製のエンジンのウオーターポンプを(自分でやれば)片側1万円ちょいで新品と交換できてしまうわけ。
でもさ、考えてみれば俺たちニッポンジンだって、おんなじようにできるんだよなぁ。
このフォードはロサンゼルスで9000$で買って、船便で送って車検取って+20万¥。つまり乗り出し価格130万円。カローラの新車も買えない値段だ。乗せ替えた中古エンジンは400$。
俺は特別な立場にいるから、って言う意見はごもっとも。でもね、だれだっておんなじようにできるんだぜ。クルマだってハーレーだって同じさ。
アメリカ製の乗り物は丈夫だ。妻の愛車の12年落ちクライスラージープだって、彼女が思いっきり壁にぶつかって壊した以外、トラブルは皆無だし。決して金持ちだけの趣味なんかじゃない。
要はどれだけ本気で付き合うか、なんだろうナ。人や雑誌の言うことをうのみにせず、自分の耳と目と手を養うこと。辞書をひきながらカタログやホームページに立ち向かう努力。でも楽しけりゃ、そんなの苦労と思わないもんな。
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